今津のヴォーリズ建築

近江今津駅から北へ500mほどの交差点に洋風クラッシックな建物があります。この交差点から西へ進む道がヴォーリズ通りと呼ばれる商店街となります。

この建物は百卅三銀行今津支店（現・滋賀銀行）として1923年に建築されました。現在は今津ヴォーリズ資料館になっています。

館内はヴォーリズの歴史資料やゆかりの品などが展示されています。画像のピアノは1937年にヴォーリズが今津幼稚園に贈ったものだそうです。

西へ進み次のヴォーリズ建築は今津教会・今津幼稚園（1934年建築）です。

当時は今津基督会館という名前でした。玄関上の文字「今」が左右逆の鏡文字になっていますが、これは職人の貼（は）り間違いでは無く、中国の篆書（てんしょ）体 によるものです。

1936年に今津郵便局舎として建てられてから1978年まで使用されました。和洋折衷式の建築は入り口の半円アーチや窓の配置などにヴォーリズの意匠がみられます。

こちらは堅田駅から南へ1kmほどの場所にある堅田教会です。

ヴォーリズは設計・建築での事業収入を元にキリスト教の伝道活動を行っていました。この教会も直轄の伝道拠点として建てられたそうです。